HOME   »   スポンサー広告  »  スポンサーサイト環境  »  ハイコート山手パレ244-私たちの反省 これからの環境保全のために No2
RSSフィード
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
マンション紛争は、住民にとっては突然やってくる。住民には理不尽かつ不可解なことだらけである。

例えば、役所は住民を守ってくれるはずだ、と最初は住民は信じているし、実際に役所も住民の声を熱心に聞いてくれたりするのでなおさらである。しかし、実際のところ、役所は納税者である住民だけでなく、よそものの事業者にもそこそこいい顔をし、そして誰からも非難されることのないように、規則と前例に忠実に淡々と事務的に許認可を行うだけなのだ。

彼らには、あえて火中の栗をひろってリスクをとるインセンティブもなければ、自分たちの許認可が実際にどういうインパクトをもつか、どれほどの環境破壊につながるのか、ということに対する想像力もない。いや、想像力を働かせるインセンティブすらない。彼らは、自分たちの許認可で現場がどうなってしまうのかを実際に確認することも決してない。

7月22日(土)の日経新聞の文化欄に、哲学者アーレントが思考停止への警鐘をならしているという記事があった。全体主義や公共性をテーマに思索したドイツ出身の政治哲学者ハンナ・アーレント(1906~75年)は、意味を深く考えない行為が大きな破局を引き起こすという指摘を行っている。たとえば、アーレントはユダヤ人の大量虐殺を指揮した元ナチス高官の裁判を傍聴し、63年に報告記事を雑誌に発表する。その中で、この人物はみんなが思うような悪魔的な人間ではなく、上からの命令に機械的に従うだけの凡庸な男だったと喝破したのだ。

マンション紛争の登場人物も、個別のレベルでは皆組織に忠実な普通の人たちである。今回の私たちのケースで、横浜市は、長谷工や新日鉄興和の実質開発計画に対して開発許可不要と一旦判断し、その後、工事の一連性・一体性を指摘されると長谷工らに連絡を取って、工事の一連性・一体性を疑われることがないように指導して、実質として開発許可の潜脱を助けている。しかし、横浜市宅地審査課のA氏も最初から開発の潜脱を助けるといった大胆なことを意図していたわけでなく、業者にもいい顔をしつつ少し緩く対応した結果こうなってしまい、後で焦りあわてて取り繕っているに過ぎないのだ。しかし、行政担当者としての自分の行為の意味を深く考え、きちんと理解していれば、きっとこんなことにはならなかったに違いないのだ。

長谷工の担当者も同じような事情であろう。

つまり、このように、行為の意味を十分に考えない当事者たちが、マンション紛争を極めて不可解なものにしているといえる。

特に、役所は、いかに心のない事務的なものであれ、一度行った決定を、そう簡単には、いや決して変更したりしない。それが、現実的にどんなに理不尽なものであったとしても、前例や規則がサポートするかぎり決して変更しないのである。

したがって、いかに、先回りして先手を打つかが重要かが、わかるであろう。しかし、経験値ゼロの住民が、海千山千の業者の先手を打つこと自体そもそも無理筋なのである。

(次回へ続く)


あたたかい応援をお願いいたします。
こちら(↓)をクリック願います。

にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 横浜(市)情報へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト
Relate Entry
Comment
Trackback
Comment form
プロフィール

山手の景観と環境を守る会

Author:山手の景観と環境を守る会
横浜山手は、外国人居留地時代のなごりを残す異国情緒あふれる美しい街並みと緑あふれる自然環境が見事に調和した住宅・文教地区です。また山手は、住民のみならず、多くの横浜市民、神奈川県民にとっても大切な思い出とともに心に残る印象深い町であり、何ものにも代えがたい貴重な共通財産でもあります。こうした歴史を今に受け継ぐ美しい山手町を心から愛し、誇りに思うからこそこの町を醜悪なマンション計画-ハイコート山手パレ244-から守りたいのです。

最新トラックバック
訪問者数
最新記事
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

PAGE TOP
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。