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私たちは、東京高等裁判所に抗告を申し立てている。
それにしても、ハイコート山手パレとは皮肉なネーミングだ。「高台にある庭のある邸宅」のつもりの「ハイコート」の別の意味は、高等裁判所である。何とも示唆的だ。

私たちは、長谷工・新日鉄興和が、本来必要な開発許可を姑息なごまかしを積み上げて、法を潜脱したことは間違いないと、確信している。様々な証拠を提出し、このことを実証しているが、原決定はこの点を直視せず、きちんと検討していない。こうした裁判官の怠慢を許すことはできない。

以下の内容を準備書面を提出した。

平成26年(ソラ)第1011号抗告提起事件

第1準備書面

平成26年4月28日
東 京 高 等 裁 判 所  御 中

 抗告人等は横浜地方裁判所が平成26年4月18日、抗告人申立にかかる仮処分の申立(平成25年(ヨ)480号建築続行禁止仮処分命令申立事件)について抗告の申立をし、その中で抗告の理由を述べたが、本書を以てこれを補充する。

原審は抗告人等の仮処分申立を却下したが、申立を却下する以上、申立人の事実主張か予備的事実の主張であるとか、主張それ自体理由がないばあいを除いては、申立人の主張したすべての事実の存否について判断した上、法を適用すべきである。原決定は、抗告人の主張事実の存否について判断をせず、逆に安易に本件建築工事は所要の許可を基本として結局に於て建築関係等法規に適合しているので違法はないとして抗告人等の申立を却下した。しかしながら、抗告人等は、本件土地が都市計画法に基づき、良質な環境として指定され、法によって保護される社会的財産であり、これを保全することは公共の利益に適うものであること、そしてこの意味に於て風致地区に於けるすぐれた環境は社会公共の財産に比すべきものであることを主張した上、被抗告人等の行う本件建築工事は、周辺地域の環境と全く調和しないばかりか、逆に環境破壊に当るものであることを主張し、且つ事前説明集会に始って建物建設にいたる間に於てなされた数々の被抗告人の人格を無視した言動は、大企業として共同社会の共通の礼譲を忘れた許されない人格無視であり、その侮辱的発言は附近住民の神経を逆なでするもので、以上のことを綜合すれば、本件工事の遂行は違法である旨を主張し、抗告人等はすぐれた環境を享受する法的利益を有する者として、その資格に於て仮処分申請に及んだものである。

しかしながら原決定は、抗告人等の主張を正しく解釈せず、被抗告人等の本件工事は関係法規の定めに違反する点はなく、本件建物は周辺環境に適合しない特異な存在とまで言えないとしているが、そのような判断は以下に摘記するとおり、その基礎となった事実関係の認定を誤まっているので、原決定は違法として取消さるべきである。

1. 原決定は、日照、建物の建ぺい率、容積率、隣地との距離等について何れも建築基準法の定めに適合しているので問題はないとしている。抗告人等は原審に於てこの法に適合している事実を認めているのでこれは争点にはならない。抗告人が主張している趣旨は、本件土地が2400平方米を超える充分な広大な面積を有するに拘らず、実質4棟の建物を駐車場スペースを機械装置にして節約し、ハイコート山手と称していながら後庭前庭もない。あるものは一方通行しかできない自動車の車路のみで、敷地一杯に建物を建てて、周囲の環境と調和していないどころか、これを破壊するものであり、このような節度のない建築工事は風致地区に於ては許されないことを主張し、その具体的現象として隣地との極端なまでの接近や日照、眺望がさまたげられていることを主張しているにすぎずそのこと自体が主張の目的ではない。尚、現に建築中の建物はマンションと言うよりは外国の倉庫か工場を連想させる外観を呈し、それが敷地一杯に隙間のないように建てられているような異様な風景である。

2. また原決定は、本件土地の周辺地域には6階建の山手ハイム、5階建のメゾン山手及び3階建の山手ホームズがあり、これと比較して、本件建物が周辺環境に適合していないとは言えないと判示したが、山手ホームを除く上記のマンションは、いずれも風致地区の指定制度が定められる前に建設されたもので比較の対象とならない、また、判示が言う周辺地域の地理的範囲はどこまでの範囲を言うのか不明であるが、これらの建物はいずれも本件土地から離れたところにあり、その意味でも比較の対象とするのは適当でない。実際、本件建物の北側隣接地には、日本銀行の2階建宿舎があり、南側隣接地には3階建のマンションがあるが自動車を直接玄関前に停車できるほど前庭は充分確保され、正面には大きな樹木が植えられ周囲と調和した品格のある建物であって、外国の倉庫か工場建物かと見まごう本件建物とは趣きが全く異なる。また少し離れた南側に大成建設の建築した3階建18戸のマンションがあるがその敷地は公道から南につづく傾斜地にあり周辺には数10年の樹齢を超える巨木が整然と生育し、前庭には約20台の駐車スペースがあってしかも自動車の出入に全く支障を来さない広さの前庭が展開していて風格のあるマンションとなっている。その他は個人住宅で、それぞれが住む人達の生活を反映して違和感はない。原決定は位置的にも歴史的にも比較の対象となりえない2つのマンションの例を引用して本件建物が近隣の環境と調和を欠くものでないとすることは明かに事実認定のあやまりである。

3. 原決定は、抗告人等の本件建築工事の違法の主張について、「本件地上において、従前建物の解体工事が一体として行われた旨を認定するとともに、建物の建設については2棟それぞれ別個独立の工事であった」と認定しているが、この点については、整地工事は同一の下請業者によって土地全体について行われ、作業のために南北自由に作業機械が往来し、工事の下請会社も南北2棟(実質4棟)について行われ、その実施状況を見ても南北各2棟の工事に配される作業員は毎日朝8時に本件土地の北側に設置された建築事務所に集められ、その日の作業指示をうけて各持場につくと言ったことの繰り返しであること、そして本件工事は被抗告人等の行うものであることを思い合わせると、工事は事業としては実質的に1箇の建設工事である。建築基準法による審査では建物の安全確保を目的とするものであるから、審査は2棟別々に対して行われるので手続法上の2箇の建築工事にならざるを得ない。しかしこれを以て本件建設工事という事業が2箇になるわけではない。被抗告人等が本件工事が別箇独立のもので、官庁に対する届も各別に行っているけれども実質的には法の規制を免れるための姑息な手段であることは原審に於て主張立証したとおりであって、この点についての原決定中の判断は到底納得することができない。また、原決定は、本件建物の建築は建築基準法の確認を得ていることを申立却下の理由としているが、同法による審査の目的は建物の安全にあるのであって環境保護の問題とはかかわりがない。それ故これを以て却下の一理由とすることはあやまりである。抗告人等はこの点については原審において主張を盡し、これを支持する充分な証拠を提出しているので重ねてここで述べることは無意味であるからこれをしない。

4. 原決定は、樹木の伐採については計22本の保存または移植を含め合計244本の植栽を行う予定なので周囲の景観を乱していないと判示する。しかしながら、そもそも建築に当って多数の大木を皆伐したのは、これをしないと計画どおりの規模と数の建物が建てられないことからなされたということによるものであることを思えば、建物を計画どおり建てた後は、植樹をする余地はない筈である。したがって被抗告人等の行い得る植樹の大きさ、その植栽位置は甚だしく限られることは理の当然であって、原決定はこれを以て「緑地の維持と言う面に於ても相応の対応が施された」と判示し、木竹の伐採は補植によって景観は保たれているかの如く述べているが、そのような認定は上記の皆伐の事情を思えば誤まった認定と言わざるを得ない。また、原決定は「木竹の伐採について横浜市風致地区条例に基づく横浜市の許可を得ていることを一応認めることができる」としているが、横浜市は同時に山手地区景観風致保全要綱の審査において、景観風致の維持・増進への対応が不十分として本計画を不承処分とするなど矛盾した判断を行っており、横浜市の判断には論理的な信頼性はない。一度失われた美しい環境は二度と戻って来ない。原決定が土地の利用状況は時の経過とともに変動するのが通常であるとしているが法律の規定を以て現在の環境、風致を維持すべきものにされている風致地区にはそのような考え方はあやまりと言うほかはない。

5. 抗告人等は、本件工事自体については始めから反対しておらず、専ら風致地区として景観と環境を守るため、環境と調和する建築をしてもらいたい旨を要望したのに対し、被抗告人株式会社長谷工コーポレーションの幹部職員は横浜市で行われた斡旋の場に於て、抗告人等の礼を盡した要請にも拘らず、「自分の土地に何を建てようと勝手だと暴言を以て答えたが、その後被抗告人等の建設工事の経過の中でとって来た態度はこの暴言どおりで終始住民の人格を無視した数々の不法な言動であったことは原審で述べたとおりである。かくして、被抗告人の行う建築工事自体、行政法規に反する違法がありその建築工事の過程に於ても抗告人等の名誉感情を不当に害する違法行為があり、これらを総合するとこのような被抗告人の行為は公序に反し、権利の濫用として許されないことを主張するものである。

6. 要するに、本件に於ける被抗告人の行為は、最大の利益追求するがために地上樹木を悉く伐採し、その結果、周辺の環境の風致の保全という法の目的を無視しまたその行う工事には行政法規潜脱と違反があり、そのような限りなく営利を求める行為によって貴重な社会的財産と言うべき風致地区を破壊するものでこのような営業行為は権利の濫用として共同社会に於て許されない。すぐれた自然環境は一度破壊されると半恒久的に元の姿をとりもどすことができない。ことに本件土地は、風致地区として横浜市民は言うに及ばず多くの他府県の人達が訪れる場所である。それ故、本件建築計画の内容をきいて2000人にのぼる数の県内外の人達から建設の規制を求める上申書に署名が寄せられた事実を見ても、本件土地を含む山手地区一帯の風致の保全の重要性が認識される。

以上


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Author:山手の景観と環境を守る会
横浜山手は、外国人居留地時代のなごりを残す異国情緒あふれる美しい街並みと緑あふれる自然環境が見事に調和した住宅・文教地区です。また山手は、住民のみならず、多くの横浜市民、神奈川県民にとっても大切な思い出とともに心に残る印象深い町であり、何ものにも代えがたい貴重な共通財産でもあります。こうした歴史を今に受け継ぐ美しい山手町を心から愛し、誇りに思うからこそこの町を醜悪なマンション計画-ハイコート山手パレ244-から守りたいのです。

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