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山手町在住で山手まちづくり推進会議幹事でもある小林基雄さんから、5月23日に横浜市の幹部(横浜市長、建築局長、都市整備局長、環境整備局長、中区長)に向けた手紙に対する市からの回答文書がようやく届いた。小林さんの手紙の内容は、「山手町住民から横浜市への手紙-景観・風致を守るために」(こちらをクリックしてください)というタイトルで当ブログですでに紹介している。今回の回答文書の原文は、以下の通り。

通常、こうした手紙に対して、約2週間で回答するのが慣例ですが、今回は回答内容に苦労したらしく、小林さんのところに市から2度にわたり回答に時間を要するので遅れる旨の連絡があったそうである。小林さんは「回答が遅れる連絡を、建築環境課から2度連絡があったにも拘わらず、読んでの通りで、現行問題無いという信じられない回答である。この回答では全く納得できないので、改めて、何が問題なのかを明確にしつつ行政を追及していく決意である」とコメントしています。全くその通りだと思います。しかも、例の「横浜市文学」ともいえる難解さである。

この「横浜市文学」を段落毎に逐次解題するとこんな感じであろうか。

「横浜市では都市計画法に基づき、都市の風致の維持を図るため風致地区を指定すると共に横浜市風致地区条例(以下「風致条例」。)を制定し、風致地区内で行われる行為の規制に必要な事項を定め、木竹の伐採を行う者はあらかじめ市長の許可を受けなければならないと規定しています。」(守る会の解題:これは共有された前提で、不要な記述)

「行為を行う敷地内に既存の樹木がある場合は、これらを可能な限り保存・活用していただくことが望ましく、ご指摘の敷地における計画につきましても、風致条例の許可の申請があった際に、既存樹木の保存を事業者に指導しております。しかしながら、この行政指導に沿わない計画であることを理由に許可を行わないことは不可能です。」(守る会の解題:行政指導と許可とは全く別の問題。条例では、風致を損うおそれがある場合は許可できない、となるはず。「許可を行わないことは不可能」とは、許可を当然の前提にしたかのような奇妙な表現。)

「また、「山手まちづくり協定」や「山手地区景観風致保全要綱」につきましても、山手のまちづくりを進めるにあたって尊重されるべき制度ではありますが、これらの制度は条例に定める許可基準やこれに基づく審査基準に定められたものではないため、ご指摘の計画について風致条例に基づく許可処分を行ったことにつきましては、行政指導上の矛盾はないと判断しています。」(守る会の解題:風致条例運営上、市がつくった不適切な審査基準に基づいて許可処分を行ったことが、他方で「山手地区景観風致保全要綱」の観点から不承処分と全体としての行政の判断として矛盾していると私たちは主張しているのであって、単に「行政指導上の矛盾」を指摘しているのではない。)

「風致地区制度は、都市における良好な生活環境を守る制度であり、伐採行為自体を禁止する制度ではないため、やむを得ず既存樹木を伐採する場合は、新しく補植を義務付けることによって都市の風致の維持を図っていくことも妥当であると考えています。加えて、土地利用にあたって過度な制限とするべきでないことを考慮すると、現行の木竹の伐採に関する審査基準は妥当と考えています。」(守る会の解題:風致地区制度とは、都市計画法において、都市内外の自然美を維持保存するために創設された制度であり、指定された地区においては、建設物の建築や樹木の伐採などに一定の制限が加えられるものである。実際には、地域の実態にあった運営が必要との観点から地域における風致条例の形をとっている。このなかで、「木竹の伐採を行う者はあらかじめ市長の許可を受けなければならない」とされている以上、許可をしなければ伐採はできないはずである。この点で、「伐採行為自体を禁止する制度」ではないという市の主張は、「伐採行為を禁止できないので、行政指導をしている」という市の行為を呼応しているが、主権の制限を許している風致条例の意義を誤って過小評価している。)

繰り返しになるが、「行政指導上」矛盾しているかは私たちの論点ではない。市がみどり税を徴収し「みどりアップ計画」で税金を投入して緑・景観の保全に努める一方で、風致条例における「木竹の伐採」の「許可を行わないことは不可能」と安易に片っ端から許可を乱発する結果、緑・景観がどんどん損なわれていくことが、実際に生じ市民を混乱させ苦しめている行政の矛盾なのである。

しかし、残念ながら、この点には、横浜市文学は関心がないようだ。私たちの行った「異議申し立て」にはもう少しまともな回答を期待したい。それとも、やはり裁判所で決着をつけるしかないのかもしれない。


(横浜市からの回答)
小林 基雄 様
5月23日にEメールでいただきました件について、次のとおりお答えします。

横浜市では都市計画法に基づき、都市の風致の維持を図るため風致地区を指定すると共に横浜市風致地区条例(以下「風致条例」。)を制定し、風致地区内で行われる行為の規制に必要な事項を定め、木竹の伐採を行う者はあらかじめ市長の許可を受けなければならないと規定しています。
行為を行う敷地内に既存の樹木がある場合は、これらを可能な限り保存・活用していただくことが望ましく、ご指摘の敷地における計画につきましても、風致条例の許可の申請があった際に、既存樹木の保存を事業者に指導しております。しかしながら、この行政指導に沿わない計画であることを理由に許可を行わないことは不可能です。また、「山手まちづくり協定」や「山手地区景観風致保全要綱」につきましても、山手のまちづくりを進めるにあたって尊重されるべき制度ではありますが、これらの制度は条例に定める許可基準やこれに基づく審査基準に定められたものではないため、ご指摘の計画について風致条例に基づく許可処分を行ったことにつきましては、行政指導上の矛盾はないと判断しています。
風致地区制度は、都市における良好な生活環境を守る制度であり、伐採行為自体を禁止する制度ではないため、やむを得ず既存樹木を伐採する場合は、新しく補植を義務付けることによって都市の風致の維持を図っていくことも妥当であると考えています。加えて、土地利用にあたって過度な制限とするべきでないことを考慮すると、現行の木竹の伐採に関する審査基準は妥当と考えています。
なお、これまでも、山手まちづくり推進会議定例会等においてお伝えしていますとおり、山手の景観風致を保全する制度として地区計画等が考えられますが、土地の利用に制限を加えるものとなることから、地域住民や土地所有者の方々の合意が必要となります。

平成25年7月4日
横浜市 建築局 建築審査部 建築環境課長 保坂 研志
(建築環境課 電話:045-210-9928 FAX:045-681-2434)
横浜市 建築局 指導部 建築企画課担当課長 松本 潤朗
(建築環境課 電話:045-671-2933 FAX:045-641-2756)
横浜市 都市整備局 都心再生部 都心再生課長 大石 龍巳
(都心再生課 電話:045-671-3858 FAX:045-664-7694)
(広聴 第25-140074号)

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Comment
15
No title
横浜市のHPに評価が載っていました。2011年版のようです。

16
Re: No title
> 横浜市のHPに評価が載っていました。2011年版のようです。
貴重な情報を有難うございました。
地域まちづくりの推進状況に関する報告書・評価書・見解書
地域まちづくり白書のことですね。

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山手の景観と環境を守る会

Author:山手の景観と環境を守る会
横浜山手は、外国人居留地時代のなごりを残す異国情緒あふれる美しい街並みと緑あふれる自然環境が見事に調和した住宅・文教地区です。また山手は、住民のみならず、多くの横浜市民、神奈川県民にとっても大切な思い出とともに心に残る印象深い町であり、何ものにも代えがたい貴重な共通財産でもあります。こうした歴史を今に受け継ぐ美しい山手町を心から愛し、誇りに思うからこそこの町を醜悪なマンション計画-ハイコート山手パレ244-から守りたいのです。

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