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阪急阪神ホテルズが、系列レストランで「ブラックタイガー」を「車海老」、「飛魚の魚卵」を「レッドキャビア」、「出来合いのハンバーグ」と「手ごねハンバーグ」など、47品目にもわたって7年半も異なる表示で販売していた件が、「偽装」なのか「誤表示」なのかでニュースをにぎわしている。正確には、世間は明らかな「偽装」と確信しているが、阪急阪神ホテルズの社長の「誤表示」という主張にあきれているというのが、実態であろう。

では、80平方メートル程度の広さで、外付け廊下かつ隣地から1メートルに立つマンションを「邸宅」と呼ぶのはどうだろうか。また、元デンマーク王国名誉領事公邸の備えていた豊かな自然、樹木、ゆとりを完全に破壊しておきながら、「その誇らしい系譜」を紡ぐ、というのはどうだろうか。同じ住所だからいいのだろうか。

阪急阪神ホテルズの社長の「誤表示」という主張にはあきれるが、まだ長谷工や新日鉄興和と比べるとマシではないか。阪急阪神ホテルズは、少なくとも、自分たちの行為が問題であることを認識しているからである。長谷工や新日鉄興和は、問題であるとすら思っていないだろう。

ともかく、「ハイコート山手パレ244」のホームページの記述にはあきらかな嘘が多い。特に許せないのが、「邸宅美」のセクションの以下の部分である。

(現場の写真:北敷地)
この丘に根付く大樹

「誇りとともに、この丘に根付く大樹たち。」として「植栽計画は、「山手地区景観風致保全要綱」に基づき、既存樹をできる限り活用。この244番地に根付き歳月を重ねてきた針葉・広葉樹に、さらに新たな植樹を加えて、変化あるランドスケープをデザインし、季節感も演出。緑豊かな山手の街並みに溶け込みます」としている。

実際には、136本の既存樹のうち保存されたのは8本のみで、しかもヒマラヤスギなどの山手の特徴木・景観木は皆伐で、残ったのは夏みかんなどの雑木のみであった。横浜市は、「山手地区景観風致保全要綱」にそって審査した結果、最終的に「不承」処分としたのである。

この現況写真のどこに、「誇りとともに、この丘に根付く大樹たち」があるというのか?

販売資料の嘘は良くない。


(かつての緑豊かだったころの現場の航空写真)
マースク跡地


(かつてあった山手の特徴木である樹齢100年のヒマラヤスギ)


(「誇りとともに、この丘に根付く大樹たち??」)


(長谷工・新日鉄興和による山手の特徴木である樹齢100年のヒマラヤスギの伐採現場)


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11月21日の日経新聞の豊田泰光氏のチェンジアップというコラム「偽装 最後は人間に生き方」に深く共鳴した。

この中で、豊田氏は「バレなければ何をしてもいいのか、ルールで明示されていなければ何をしてもいいのか。汚い手を使ってでももうけるのか、勝とうと思うのか。最後は人間の生き方、ということになってくる」とし、「ルールを守るのは当然で、人間の品格が試されるのはそこから先の「書かれていないルール」にどう向き合うか、という部分だ」、そして「食品問題でホテルや飲食店の表示の法律を整備すべし、という意見があるが、考えものだ。ルールがあろうがあるまいが、誰に見られていようがいまいが、ちゃんとしたモノを出すというスポーツマンシップ的な精神こそ、ブランドの信用力の源だったはずではないか」と述べている。

全くその通りである。

法律にさえ違反していなければ当然何をしてもいい、周囲を全く省みることなく自己利益追求に邁進し時に法を逸脱しても、自ら何のお咎めもないという新日鉄興和・長谷工流は、品格ゼロ、ブランド信用力ゼロということになる。こんな企業をいつまで社会が許容するのだろうか。

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最近、ハイコート山手パレ244の広告が、現場近辺の電柱に登場した。

聞くところによると、ハイコート山手パレ244は夏場から販売を本格化させたものの、実際にはまだ販売実績はゼロとのこと。消費税前の駆け込み需要でマンション販売絶好調という世間の動向からすれば、驚くべきことだ。

やはり販売に相当苦戦しているようだ。世界経済フォーラムで世界有数の目利きと評価された日本の消費者の目はごまかせない。

ハイコート山手パレ244は、横浜市「不承」、山手まちづくり協定運営委員会「不適合」となった山手に相応しくないと公認された建築物である上、長谷工の現役社長や役員が「耐震偽装」で行政処分、25億円の脱税など、問題づくしである。この物件を購入するのは、あえて「火中の栗を拾う」行為に等しいという判断を消費者が行っているということだと理解できる。

マンションコミュニティーというマンション購入を真剣に検討する人なら誰しも訪問するWeb上の掲示板でも、3か月誰も何ら書き込みをしていない。

ハイコート山手パレ244は、どうやら消費者からも「不承」、「不適合」認定を受けたようだ。賢明な消費者は、長谷工が高値づかみした山手の損切り物件にはだまされないということである。


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プロフィール

山手の景観と環境を守る会

Author:山手の景観と環境を守る会
横浜山手は、外国人居留地時代のなごりを残す異国情緒あふれる美しい街並みと緑あふれる自然環境が見事に調和した住宅・文教地区です。また山手は、住民のみならず、多くの横浜市民、神奈川県民にとっても大切な思い出とともに心に残る印象深い町であり、何ものにも代えがたい貴重な共通財産でもあります。こうした歴史を今に受け継ぐ美しい山手町を心から愛し、誇りに思うからこそこの町を醜悪なマンション計画-ハイコート山手パレ244-から守りたいのです。

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